2011年8月22日月曜日

Yes, I can do it!

■ 今日は、とても勇気づけられる記事があったので、備忘メモを兼ねて取り上げます。

私が(一方的に)尊敬する、ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEOの石黒不二代さんの、ダイヤモンド・オンラインで連載している記事です。


世界トップレベルの頭脳も“人生最大の挫折”を経験!
なぜ優秀な日本人でも英語が話せないのか
マネックス証券・松本大社長×ネットイヤーグループ・石黒不二代社長 対談


■マネックス証券の松本大社長といえば、
・東京大学法学部卒
・ソロモン・ブラザーズ・アジア証券、ゴールドマン・サックス証券を経て、
・1999年、ソニーと共同でマネックス証券株式会社を設立。

■一方、ネットイヤーグループの石黒不二代社長といえば、
・ブラザー工業をはじめとする外資系企業を経て
・スタンフォード大学にてMBA取得後、シリコンバレー企業
・その後、ネットイヤーグループに参画

という、文字通り「世界トップレベルの頭脳」なお二方。

このお二人が、そろって「英語を話せるようになったのは社会人になってから」と言うのですから、見逃せません。

インタビューでは、ざっくばらんに、率直に英語体験を語っておられて、現在進行形で英語と格闘している私のような人間には、とても励みになりました。

印象的だったフレーズを、備忘メモとして引用します。
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・英語が話せないから、できるようになりたくて外資系に就職しましたが、それでも本当にできなかった。(松本社長)

・ブラザーでは海外営業を担当していたし、その後は外資系にも勤めていたので、周りからは話せると思われていたかもしれません。けれど、「住む」とか「勉強する」とか「現地で仕事をする」という生の英語って別物。スタンフォード・ビジネススクールに留学した当初は、全く英語が話せず、すごく苦労しました。笑い話みたいだけど、最初の授業で、「やばい。先生、英語しゃべっている」って思いましたもの。全く理解できませんでしたね。(石黒社長)

・(留学では)寮に3週間泊まる予定だったのに、2週間で切り上げて出て行っちゃったんですよ。でも、途中で帰る理由を聞かれるのが嫌で、誰にも会わないように朝4時に寮を出て行きました。(松本社長)

・(英語が全く分からず、他の留学生と比べても出遅れていたが)とりあえず全部捨てて日本を出てきたので、帰るわけにいかないし…(笑)

■そんな苦手だった英語をどう克服していったのですか?

・オン・ザ・ジョブですね。私の仕事は金融、しかもトレーディングだったので、数字での英語の表現にはすぐに慣れました。(中略)トレーディングの世界で英語を話せるようになったと思って、しばらくしてからアメリカ人の同僚と飲みに行きました。でも、やっぱり全く話せなかった。マーケットのボキャブラリー以外には何も身につけていないので普通の話ができず、全く冗談がわからなかったんです。(松本社長)

・私もアメリカで最初に覚えたのは、ビジネススクールでの会話やビジネスの言葉でした。ですから、ミーティングはできても、お母さんたちと日常会話をするのは大変でしたし、子どもたちが話していることがわからなかった。(中略)ですから私は克服するために、日本人コミュニティには入らず、英語を話さなければならない環境に身を置くようにしていましたね。(石黒社長)

・私はソロモン・ブラザーズ3年、ゴールドマン・サックス9年の計12年間、外資系で働き、朝から晩まで英語を使っていました。とはいえ、先ほども言ったようにそれほど上手にはなりませんでした。でも、その後、マネックス証券設立後の1年ほどの間に劇的に英語が話せるようになったんです。

マネックス証券を設立後に、世界中の経済・企業のトップが会する世界経済フォーラム年次総会(通称・ダボス会議)など様々な国際会議に顔を出すようになったんです。ある程度英語が話せるつもりでいましたが、そこで金融以外の分野の方々と出会い、自分の専門とまったく違うテーマや今まで知らなかった言い回しとボキャブラリーで会話をすることになりました。最初は相手の言っていることの意味がわかりませんでしたが、そうした様々な分野の方と接することで、約半年ほどで一気に話せるようになったと実感しました。

子どもは、家でおばあちゃんに育てられているだけではそんなに話せるようになりませんけど、保育園や幼稚園でいろんな子どもと接することで一気にコミュニケーションができるようになったりしますよね。それと同じだと思います。

語学はコミュニケーション能力の1つであって、人間に生まれつき備わっている能力です。コミュニケートしなければならない環境に置かれなければ、その本能は覚醒しないのでしょう。だから私も金融以外の分野の方々と話さなければならない状況下で覚醒したのかもしれませんね。(松本社長)

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(引用ここまで)

どうでしょう?なんだか、自分にもできる!というような気になってきませんか?

赤裸々に語られた体験に接すると、「あの人でもそうだったんだ!」と思うと同時に「自分にもできる、きっとできる!」と、とてつもなく大きな勇気になるものですね。

お二方のような社会的地位もお持ちの方であるにもかかわらず、本当にざっくばらんに、飾らずご自身の体験を語ってくださる。内容ももちろんのこと、こうしたお二方のお人柄もまた、とても心を打つものでした。

きっと、私も英語を話せるようになる!と信じて、明日の電話会議もがんばります。

松本社長、石黒社長、ありがとうございました!
(いや、ご本人たちには聞こえてないですが・汗)

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