2012年6月28日木曜日

「捨てる」流儀

昨日は、持っている仕事に対して、最大限まで効率化を図っても、どうしても回せなくなるときが来る。そんな時に解決策のひとつとして、「思い切って捨てる」という話をしました。

今日は「捨てる」ための私なりの流儀を、具体的にご紹介します。

「捨てる」ためには、大きく2つのステップがあります。

1. 何を捨てるか決める。
2. 捨てる妥当性を検証する。
3. 1と2についての考察を周囲に知らせ、説得する。

1. 何を捨てるか決める

まずは、持っているタスクの中で、

• 最も成果を上げられるポイントはどこか
• どこを動かしたら最も成果をあげられるか
を見極め、逆に、

• 辞めた時に「本来すべきこと」への影響が少ないのはどれか
を検証し、辞めるタスク候補をリストにします。

フォーカスすべきことを見出すためのコツは、「石の目を見る」というエントリーでも述べていますので、こちらをご参照いただければと思いますが、漫然とすべてをこなすのではなく、「選択と集中」を図ることが大切です。

そのためには、「自分がすべきことは何なのか」を、しっかり認識していなくてはなりません。


2. 捨てる妥当性を検証する

これまで続けてきたことを辞めるには勇気がいります。本当に辞めて大丈夫だろうか、困ったことが生じるのではないか?という不安も生じると思います。

ですから、本当に捨てて大丈夫か、つまり、
• 辞めた時にどのようなインパクトが生じるか
を検証します。

もし、辞めた時に生じる影響がほとんどない、あるいは軽微なものである場合には、思い切って捨ててしまっても大勢に影響はないと思われます。
(もちろん、本当に軽微な影響かどうかを正確に見極めるのは簡単ではありませんが)

「捨てる」決断には思い切りが必要ですが、「8:2の法則」はここでも効いています。つまり「成果の8割は、全タスクの2割から生まれている」のです。

であれば、漫然と10のタスクに取り組むより、取捨選択をして、残ったものに全力を傾けて、成果の果実をより多く採る方がいいと思いませんか?


3. 1と2についての考察を周囲に知らせ、説得する。

ここまで思考が詰まれば、あとは周囲と必要な手続きを進めるだけです。

状況が変わった。同じ結果をもっと効率よくできる方法を考えた、これを辞めることで本来すべきことに集中できる等、捨てるタスクの妥当性を説明し、フィードバックを得た上で、正々堂々とそのタスクを「捨て」ましょう。

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